賢いトランクルームの利用法:特徴と料金相場
快適な住環境を考えると、モノが少なくスッキリとした空間が理想的です。
そうはいっても、モノは増えるばかり。趣味が多いとか、イベント好きの人ほど、さまざまなツールやグッズの置き場所が必要になります。
そういうときにはトランクルームを利用してみましょう。住むための空間と保管する空間を分けるという発想。
モノの量に応じてスペース増減も可能で、予算に応じて保管場所と広さのバランスは調節できるという非常に合理的な収納方法です。
では、その特徴と相場をチェックしてみましょう。
タイプは2種類
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トランクルームには大きくわけて2つのタイプがあります。「ルームタイプ」と「コンテナタイプ」です。
「ルームタイプ」とは、建物の一角を仕切ってトランクルームとして提供しているスタイルで、「ビルインタイプ」とも呼ばれています。オフィスビルなどのいくつかのフロアーに設置されているものが多いのですが、大手の倉庫会社などが提供するトランクルームでは専用のビルで営業していることもあります。それに対し、「コンテナタイプ」は通常屋外に設置されるもので、貨物輸送用のコンテナを流用したものが多くみられます。
ひとつのコンテナ全体をそのまま貸し出したり、内部を分割したりして小部屋とするタイプもあります。
「ルームタイプ」の特徴と料金相場
「ルームタイプ」の特徴は、通常のオフィスと同じような空調設備やセキュリティが確保されている点にあります。そのため、骨董品や書籍など、温度や湿度に敏感で高価な物品の保管に最適です。
その分、コンテナタイプと比べると料金は高めに設定されています。休日や24時間対応の店舗になると、さらに管理費用が上乗せされるため料金がかさみます。
料金相場はトランクルームの場所や保管スペースの広さにより異なりますが、一般的に半畳で月額7000円程度からと考えて良いでしょう。
もちろん、都心部や駅に近い立地であれば、利便性が上がるぶん料金も高くなります。ある程度コストがかかっても安定した環境で保管するスペースが必要な場合に合理的な選択肢と言えます。
「コンテナタイプ」の特徴と料金相場
「コンテナタイプ」の特徴は、屋外に設置されているため、温度や湿度の影響を受ける可能性があります。
もちろん、対策を取られているコンテナも多いのですが、室内に保管するルームタイプと比較すると、どうしても影響を受けやすくなります。
コンテナが積み上げられて保管されるタイプの場合、搬入搬出の前にコンテナを下に降ろすための事前準備が必要となります。通常は予約が必須になるので、計画的な利用が求められます。その一方で、屋外や倉庫内にあることから、ルームタイプよりもリーズナブルな費用で利用できます。
温度や湿度の影響を考えなくても大丈夫なスノーボードやバーベキューセットなど、屋外系イベントで使うグッズであれば、コンテナタイプをオススメします。
料金相場はトランクルームの場所や保管スペースの広さにより異なりますが、半畳で月額2000円から7000円程度が主流と考えて良いでしょう。
料金体系:結局全部でいくら掛かるの?
「ルームタイプ」も「コンテナタイプ」も、用途と予算に合わせて各社の料金表を比較検討するときに注意すべきことがあります。
それはトータルの料金体系です。一般的に、何かのサービスを継続的に利用する場合、イニシャル・コスト(初期費用)とランニング・コスト(運営費用)が掛かります。
トランクルームの利用では、「事務手数料」、「先払い利用料」、「鍵代」などがイニシャル・コストになります。また、ランニング・コストとしては、「月額利用料」の他に、契約を更新する場合の「更新料」、契約期間中に解約する場合の「解約料」、契約終了後に荷物の搬出が遅れた場合などの「遅延金」が必要となる場合もあります。広告で「月額○○○○円〜」などと表示されているものには、ランニング・コストの一部となる「月額利用料」のみを指していることもあるので注意が必要です。
トランクルームは長期利用が多くなると考えられます。ご自分の利用期間と契約内容を照らし合わせて、月額利用料以外に必要となる費用をトータルで計算しておくことが賢い使い方のポイントとなります。